2018年02月23日
設備の簡素化・小型化でコスト削減にも貢献する、高機能型濁水凝集剤
工業用排水処理にまつわる問題は、設備や資材等のコスト面はもちろん、自然環境保護の観点からも常に喫緊のテーマとしてクローズアップされるものです。
環境に負荷をかけず、高効率・低コストで濁水処理を行いたい場合、最新の開発技術と知見に基づいた高機能な処理剤が求められます。
「ダクスイエース」は、濁水中の不純物をすみやかに凝集させることで排水処理を容易にする、一液型の凝集処理剤です。添加して攪拌するだけで大きな凝集フロックを生成するので、簡便かつ効率的に固液分離作業が行えます。
環境問題から見た工業用排水処理の課題
様々な種類の排水がもたらす水質汚濁は、現在もなお深刻な社会問題の一つであり、環境を語る上で無視できないテーマです。
特に水質汚濁は広い領域への環境汚染につながるため、排水処理は生活者や事業者の環境意識や社会的モラルが強く問われるところとなっています。
循環型社会の実現は水資源がカギ
濁水や泥水の発生を伴う土木建築工事の現場も例外ではなく、環境保護への対策についてひときわ厳しい注意が向けられているのが現実です。 しかしこのことは、水質汚濁の低減努力が業界の社会的使命であると同時に、限りある資源を有効利用する“循環型社会”を実現する大きな一歩となり得ることをも示しています。
高機能型の濁水処理剤は、作業効率を損なうことなく水質汚染を未然に防いで自然環境を守る、頼もしい味方となるでしょう。
■すばやい凝集作用で濁水処理を効率化!
- 掘削工事やシールド工事、造成工事などの土木建築工事に付随する濁水や泥水の処理に最適です。
- 濁水にそのまま添加し攪拌するだけで、不純物が凝集フロックを生成します。
- 1液で沈降速度の速い大きな凝集フロックを作るので、固液分離が手間なく短時間で行えます。
- 処理作業を高効率化するので、濁水処理設備の簡略化、小型化が図れます。
- 高アルカリ性のセメント系濁水などに対しても、中和せずそのまま使用できます。
- 添加量を調整することで、濁水濃度の変動にも対応が可能です。
■安全性試験をクリアした安心の品質
「ダクスイエース」の安全性については、毒性試験および成分分析試験によって証明されています。
- 急性毒性試験:10,000ppmの製品濃度におけるヒメダカの生存率が100%
- 成分分析試験:ヒ素・鉛・カドミウム・総水銀・総クロム・シアン・PCBのいずれも非検出
■「ダクスイエース」の理化学的特性
- 外観:無色~淡黄色、無臭の液体
- 比重:1.2
- pH値:中性(pH6~8)
- 粘度:200~450Pa・s
※添加量の通常目安は濁水1m3当たり0.1~1.0Lですが、濃度や成分により変動しますので、事前にビーカーテストで適量をご確認ください。