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2015年07月01日

樹木の力Ⅱ(タブノキは津波に負けなかった)

こんにちは。 辰尾です

私は横浜の青葉台に住んでいますが、たまたま湘南の鎌倉中央公園を散策する機会がありまして、その公園までの並木道をみて感動を新たにしましたので、皆さんにご紹介します。

大船から湘南モノレールに乗って湘南町屋で降りて、緩い坂道を15~20分程登って行くと鎌倉中央公園に辿り着くのですが、その途中の街路にタブノキが植栽されておりタブノキ並木となっていました。そのタブノキを見た時に、思わず東日本大震災の津波に耐えたタブノキだと思い出したのです。沿岸の松が根こそぎ流された中で、タブノキやシラカシといった常緑広葉樹林が、大地の揺れにも、高い津波にもしっかり耐えて生き残っていたと言う現実です。

たとえば、高さ15メートルもの大津波に襲われた宮城県南三陸町でしたが、南三陸町の町木でもある大きなタブノキは大津波に倒れませんでした。根を浅く広く横に伸ばすマツと異なり、深根性、直根性のタブノキは地中深くに根を張って大津波に耐えたのです。そして内陸への津波の勢いを減じ被害を減少させる力になったのです。すごい樹木だな~と4年ぶりに再び感動しながらそのタブノキを写真に収めました。

今、東北の沿岸においては今後の津波対策として、ガレキを堤防のように盛り上げてその堤防にタブノキやカシ類等の広葉樹を植えることで津波対策とすることを目指しています。鎌倉中央公園ではタブノキの実をポットに植え、苗木を作って東北に送り復興を支援しています。

4年以上も経ちましたが復興はまだまだ道半ばです。我々も記憶を薄れさすことなく支援を続けて行きたいものですね!!

 

 



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