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2016年09月06日

驚きの石神井公園

こんにちは、辰尾です。
先日の日曜日には車で遠出をして石神井公園を散策して来ました。自然が多く残っていると言う評判なので、以前から一度観てみたいと思っていまして、先日の日曜日にやっと実行することが出来ました。
石神井公園は東京都練馬区にある都立公園で、園内には、石神井池、三宝寺池があります。井の頭池、善福寺池と並び、武蔵野三大湧水池として知られていまして、それを1959年に市民が散策できる公園として整備し、自然や野鳥と共存できるように造られたものです。今回は三宝寺池周辺を散策したのですが、園内には、野鳥や沼沢植物群(部分的に水でおおわれた湿 地帯に生える植物。カキツバタ、ミツガシワ、等)や雑木林が見られ、武蔵野と言う原野を想像させる面影がたくさん残っていて、とても東京23区内とは思えないほど緑豊かなところだと感心しました。

 

しかし、一番驚いたのは石神井公園内にブナの木を見つけた事です。ブナは、東北の白神山地のブナ林が世界遺産として有名ですが、関東においては標高の高い場所にしか見られない樹木で、丹沢でも標高600~800m以上の尾根筋にみられ、低地には存在しないものと思っていました。
びっくりです!!!
石神井公園は標高わずか50m程ですがそこにブナが存在するとは???
戻って調べてみたら森林技術センターから低地に存在するブナ林の調査報告書が出されていて、茨城や栃木の標高100m程の低地を調査したもので、その本数や分布域を記載していましたので、標高50m程の石神井公園にブナの木があっても不思議ではないのだと納得しました。


ブナは、木材として木目が通らず、腐りやすく狂いも大きいため、建築用材としては使えなく(漢字は木で無いと書く)伐採もしてこなかったので、低地でもブナ林が多くみられました。しかし、1950年代から始まった拡大造林政策(経済発展に伴う木材需要に応えるため、国内のブナ林を大規模に伐採して、利用価値の高いスギなどの針葉樹に植え替えを推進する)によってブナは壊滅的な打撃を受けたのでした。
石神井公園のブナは、この戦後の大規模伐採から逃れた貴重な樹木だと言う事が分かりました。それから、ブナは肥沃な土壌に生育しますが成長は遅く、5年たっても樹高1m程にしかならない樹木で、直径が40cmになるのに100年かかると言われています。したがって、石神井公園のブナは100年以上の樹齢だと推定出来ます。
もし機会があれば、石神井公園を散策してブナの木を探してみて下さい。伐採の危機を乗り越え100年以上も生きている幸運な樹です。

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