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2018年02月13日

目立たない冬の木の実

こんにちは  辰尾です。
寒い日が続いていますが、家に閉じこもっているのは性にあわないので、休日で特にイベントの無い時は、散歩は続けています。今回も我が家の近所を散歩した時に寒空に沢山の実を付けた樹木をみつけましたので紹介します。
見つけたのは、イボタノキです。
イボタノキは、モクセイ科の冬に葉を落とす落葉性低木で、樹高2~3mになり、北海道から沖縄まで日本各地の山野に分布します。 春に芽吹いて枝を伸ばし5月~6月になるとその先端に小さなラッパ状の白花を密生させます。白い花が可憐なので庭木にも使われています。しかし果実が熟すのが冬の12月~1月頃です。花が散ってから果実が目立つまで随分と時間が経つので、これらの果実から白い可憐な花が、なかなか思い浮かびませんでした。
イボタノキは 丈夫で芽吹く力が強く、塩害や大気汚染にも強く道路の中央分離帯などに多く利用されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この樹の枝葉にはイボタロウムシ(イボタカイガラムシ)という虫がつき、体から白いロウ(蝋)を分泌します。このロウは「白ロウ」とよばれ工業用ロウとしてワックスなどに利用されています。
また、この白ロウを熱してイボにつけるとイボがとれる-疣取りの木-が転じてイボタノキという名前が付いたと言われていますが、実際の効果はよくわかっていません。

冬の時期に木の実を付けている樹木として、センリョウ、マンリョウ、ナンテンなどが代表的ですが、いずれも赤い実で冬の白や灰色の色彩の中で華やかな植物として重用されています。しかし、このイボタノキは黒い実をつけるのであまり目立たないのですが、数で勝負とばかり沢山の実を付けて自己主張している様に感じました。
皆さんが住んでいる近所にも気を付けて観察すれば、イボタノキがあるかも知れません控え目な色で自己主張している樹木を見つけてみて下さい。



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