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2015年12月09日

赤い木の実

こんにちは  辰尾です。

先週の日曜日に、神奈川県立四季の森公園にいって来ました。ここは私の樹木の勉強のトレーニングフィールドです。

県立四季の森公園は横浜市の市街地にありながら豊かな里山の自然を残している公園で、面積が45.3haもある広大な森となっています。さらに隣接してズーラシア動物園がありますが、全エリア面積53.3haの広さを持つ日本で1番広い動物園となっています。二つ合わせると広大な緑地となり、横浜市内にこのような広大な緑地が存在するのは素晴らしい事だといつも感心しています。

さて先回、銀座のハナミズキの赤い実のお話をしましたが、この四季の森では先週の時点で紅葉が4~5分の色付き具合でしたので紅い色がさほど目立たなく、赤い木の実が良く目に付きましたので、ご紹介します。

まず一つ目はクロガネモチです。

クロガネモチは関東より南の温暖な地域に分布する常緑性の高木です。比較的排ガス等汚れた大気の都市環境にも強いことから、公園樹あるいは街路樹として植えられています。名前に「カネモチ」という言葉が入っていることから縁起がよいとされ庭木にもよく利用されます。春には白い花が咲きますが、目立たなくてあまり気にとまりません。しかし秋には真っ赤な実がなり常緑の葉との組み合わせで多くの人の目を引きます。私が何も知らない時はこの樹は「南天」とか「センリョウ」とかと区別が付きませんでしたが、今は南天の葉の周りはギザギザになっていて、クロガネモチの葉はなめらかな曲線になっている違いと、クロガネモチや南天の樹は4~5mになりますが、センリョウは1m程度にしか高くならない事で区別するようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

二つ目はサンシュユです。

サンシュユは、薬用植物として江戸時代中期に朝鮮から持ち込まれました。別名, ハルコガネバナ(春黄金花)、アキサンゴ(秋珊瑚)と言われていて、春は黄金色のかわいい花を付け、秋には赤いサンゴのような実を付け、春・秋どちらの季節も人目を引く人気のある樹です。赤い実は、種を除き干して生薬として利用されていまして、栄養ドリンクや二日酔い用ドリンクにこのサンシュユが入っているものがあります。

 

 

 

 

 

 

 

春の艶やか花も素敵ですが、実りの秋を思わせる赤い木の実もそれぞれの樹の自己主張が感じられ、なかなか趣があります。

この他に、まだまだ赤い実を付ける樹は沢山ありますので、次回以降に紹介したいと思います。

 



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