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2017年03月22日

早春の箱根

先週の三連休に箱根に行って来ました。
一昨年に火山活動が活発になって広い範囲が立ち入り禁止区域になり、観光客の足も遠のいていましたが、今では火山活動も安定し立ち入り禁止も解除され、多くの観光客で賑わっていました。
一度ミズバショウの群生を見てみたかったので、箱根湿生花園へ行って来ました。しかし、箱根は標高が高く山の上の道路脇にはまだ少し雪が残っていましたし、空気も水も冷たかったので、箱根はまだまだ早春の雰囲気いっぱいでした。私の住んでいる青葉台は標高40m程で低地なので、もう暖かくなってきて梅も散って桜を待つ状態ですが、箱根仙石原は標高700mと高いところにあるのでずいぶんと違いを感じました。
やはり、ミズバショウの群生にはまだ少し早かったようですが、その気配を感じて来ました。ミズバショウは湿地に生息していますが、ハンノキの林と共生することが多いのだそうです。ハンノキはカバノキ科ハンノキ属 の落葉高木で、湿地に自生しますが、特に湿原で森林を形成する数少ない樹木だそうです。又、ハンノキは根に根粒菌を持ち肥料を作り出す木として有用でありますが、1月頃に花粉を大量に飛散させ、スギに先んじた花粉症の原因となっている樹木です。
一方、ミズバショウは日本の中部地方以北の湿地に生えるサトイモ科の多年草です。
ミズバショウは白い花が綺麗だと思っている人が多いと思いますが、白い花びらは植物学的に萼(ガク)といって、花の最も下につく葉の変形したものです。本当の花は中心部の黄色い棒状のもので、この花を包み込むガクを、仏像の背景にある炎形の飾りに見立てて仏炎苞(ブツエンホウ)と呼んでいるそうです。
今回は群生の景色まであと少しと言うところでしたが、次回は是非、満開の景色が観たいと思いました。又、尾瀬のミズバショウの群生も観てみたいと思っています。

 

 

奥に見えるのがハンノキ



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